答え合わせをするだけではつまらない。次世代のトップスタイリストを目指すCANAAN 森山 雄斗

「正解を当てていくだけのスタイリストにはなりたくないんですよね。」と話すCANAAN表参道店の副店長を務める 森山 雄斗さん。

CANAAN(カナン)」といえば、業界誌・一般誌での活躍はもちろん、国内外で開催されたセミナーの総動員数は10万人を超えるという長崎英広さんがオーナーを務めるお店。

同じサロンに大きな光が存在する中で、スタイリストとしての自分の成長、副店長としてのお店の運営、後輩の育成など、様々な視点で今を突き進む森山さんにお話を伺ってきました。

学生向けセミナー受講から5年、若手教育やセミナー講師を務める

ーーはじめに、森山さんについて教えてください。

北海道の専門学校卒業後、上京してCANAANに就職しました。現在は、CANAAN表参道店の副店長を任されています。

実は、初めから「絶対に東京に行ってやる!」という想いがあったわけではなく、自分のヘアスタイルを探している時にたまたまCANAANというヘアサロンを知ったんです。

当時は、まだまだインスタグラムよりもWEB検索やホットペッパービューティのようなサービスで探すのが主流だったかな?「どんなスタイルにしようかなぁ」と探していた時に、CANAAN表参道店の現店長である森田のスタイルがたくさん出てきたんです!

それをきっかけにお店のことを調べるようになり、カラーに強いオーナーもいてどんどん興味が湧いてきました。

その後は色々考えましたが、やはりクリエイティブなスタイルの撮影が好きだったこともあり、作品撮りやクリエイティブなことやるなら東京に行くべきだなと考え上京を決意。

ただ、最後の一押しになったのは、やはりオーナーである長崎が北海道の美容専門学生向けにセミナーを開催した時ですね。

学生だった私はその熱量に圧倒され、感化され、「これは、CANAANに行くしかない!」とその場で決意しました。そして、その勢いのままその場で「CANAANを受けにいきます!」とご本人に伝えしてしまいました!

ーー入社後、CANAANではどのようなことを学んでいきましたか?

基礎的な部分はオーナーの長崎から教えることになっていますが、CANAANには専属アシスタントのような制度はなく、様々なスタイリストの下で経験を積めるというのが特徴だと思います。

また「1年目だから」というしがらみはほとんどありませんし、本人の技術とやる気次第では難しい施術にもサポートとして参加することができます。

私自身も、初めは長崎のカラーやパーマ塗布にガクガクになりながらついて行ったのを覚えていますね。見るのとやるのでは、全然違います。

他にも、長崎のセミナーに同行して勉強を重ねたり、最近では専門学校の授業に講師として参加させていただき、技術やトレンドなどについて学生に教えたりしています。

こう言った経験が、自分の自信や成長につながったと感じています。

若手教育における3つのポイント

ーー現在は副店長というマネジメントをする立場も担っていると思いますが、かなりお忙しいのでは?

そうですね…!

スタイリストデビューして、副店長になって、自分の技術も磨いて。忙しくないわけがないのですが、毎日が新しくて大変だとは思ったことは一度もありません。

もっともっとやりたいこともあるし、やらなきゃいけないこともありますし、とても充実していると思いますよ!

ただ、後輩を教育する立場にいますが、正直まだ少し苦手意識は持っています。でも、教える立場になったからこそ別の視点で自分の技術を見直すことができますし、新しい知見も貯めていけると実感しています。

ここ数年は、長崎に同行して専門学校などでも授業をさせていただいているので、本当に良い経験をさせてもらっていますね。

ーー若手を育てるポイントはどこだと思いますか?

初めにお話しした通り、基礎的な部分は長崎が教えるようにしていますので、私はベーシックな話をするのではなく「どんな未来の自分を想像しているか」という部分を聞くようにしています。

アシスタントや後輩たちには「デビューして何がしたいか」「どういうお客さんを施術したいか」「どういうスタイル・デザインをやりたいか」という3つを確認することが多いですね。

個々人の意向に合わせて必要な技術を教えてあげ「なぜこの技術を学ばなくてはいけないのか」という部分を丁寧に教えるように心がけています。

例えば、「この技術を教えてもらったら、どういうデザインができるんだろう?」という状態で技術を学んでいくと、とりあえず学んで、とりあえず技術を詰め込んで、サロンワークの中で「あ、ここで生きるのか!!!」という流れになると思います。

これだと、ちょっと遅いですよね。もっともっと成長スピードを早くしてあげて、早くスタイリストデビューして、自分のスタイルやデザインをどんどん発信して欲しいと思っています!

また、CANAANの特徴として、カラーが強いお店ではあるので、シャンプーレッスンを行ったらすぐに「カラー塗布」や「カラー理論」「カラーレシピの作り方」について教えるようにしています。

一般的には、お店の業務的な部分を学んでもらいお店のサロンワークをまわすために入ってもらうことが多いと思うが、CANAANは違います。

早いスタッフであれば、入社半年くらいから実際にモデルさんをお店に呼んで施術させているので、他店に比べてかなり早いんじゃないかな?

正直なところ、ウィッグに対してカラーの練習をしても塗布する技術しか伸びないんです。実際のモデルさんを目の前にして「このモデルさんだったら・・・」と考えてもらうことで成長速度は一気に上がるはずなんです。

お客様の魅力をもっと引き出すスタイリストを目指して

ーースタイリスト「森山 雄斗」としては、今後どのような働き方をしたいと考えていますか?

私は、マネジメントはできるようにはなっていきたいとは思っていますが、その役職だけに縛られることなくあくまでスタイリストとしての成長を考えています。

近年、SNS経由で情報を集めているお客様が増えていることもあり「この色にしたい!(カラーレシピを既に持っている)」とピンポイントでご依頼される方がいるほど、お客様自身の知識量も増えている状況です。

そうなると、なんだか施術そのものが答え合わせをしているかのようで、私はそこを変えていきたいなと思っています。

お客様が「こうしたい!」という問いに対して、スタイリストとして「正確に再現できるか」が重要になってしまうと「お客様の魅力をもっと引き出すことができるのに!」と考えることをやめてしまうかもしれませんよね。

私たちはスペシャリストであり、今もこれからも「そうあり続ける!」という意識がとっても大切です。

お客様から「あなたに任せたい!」と言われるような関係性を構築しつつ、お客様の服装や印象にしっかりと合うデザインを提案できるような美容師になりたいと考えています。

あとは、自分のデザインをどのように露出していくかですよね。インスタグラムの投稿にもテーマ性を持たせて投稿したこともありましたが、偏りすぎもよくないですし、本当に難しいですよね。

ただ、タレント性のあるスタイリストは雑誌の時代から認知度も高く、SNS時代でも人気継続という方は今も存在します。

なので、今後の目標はそんな方々と肩を並べられるように頑張りたいと思います!

そして、CANAANの一員としては「〇〇のようなお客様が集まるようなお店づくり」という部分を意識していきたいと思っています。

表現が難しいのですが、スタイリストごとにデザインの系統は持っていたとしても、その受け皿としてCANAANという美容室が存在する形を確立したいですね。そういうブランディングも、とっても重要だと思っています。

フリーランスの方、業務委託の方は色々な強みを発信しています。

逆に、ブランドサロンの強みを生かし、この CANAAN というお店の名前を広げていきたいですね!

CANAAN 森山 雄斗

  • 2017年年3月 北海道札幌ビューティーアート専門学校卒業
  • 2017年4月 CANAAN入社
  • 2022年現在、CANAAN表参道店副店長を務める

サロンワークを中心に、一般雑誌、業界誌、セミナーなどで活躍中。ファッションに合わせて提案するナチュラルモードなカラーやパーマスタイルが得意。

insutagram(@canaan_yuto1106)

関連記事一覧