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【TSBS×THROW】美容学生とカラーメーカーがヘアトレンドについて語る!

hairstudy(ヘアスタディ)では、美容専門学校と協力し「美容学生と一緒に考える」をコンセプトにした学生対談企画をスタートしました。

第1回目は「#ヘアトレンド」をテーマに、東京総合美容専門学校(TSBS)で美容師を目指す学生4名と、アッシュやマットなど寒色系の発色にこだわったヘアカラーブランド「THROW(スロウ)」のご担当者による対談を開催。

「美容学生が気になるヘアサロン(スタイリスト)」や「気になるトレンド」「カラー剤の未来」など、学生とカラー剤メーカーの2つの視点でお話しいただきました。

次世代の美容師は、今のヘアトレンドに何を感じているのか。

カラー剤メーカーとして、今後どのような展開を考えているのか。

当日の様子をご紹介します。

参加者:TSBS学生 4名、THROW担当 大山さん
進行:hairstudy

美容学生が今気になるヘアサロン

hairstudy:気になるヘアサロンや普段からチェックしているスタイリストはいらっしゃいますか?

学生A:渋谷にあるヘアサロン「SHACHU(シャチュウ)」のスタイリストの方々のインスタグラムを普段から見ています。どのスタイリストの投稿もハイトーンがすごく独特で「#ユニコーンカラー」のデザインカラーが、いつも目に留まります。

学生B:学校にカラー授業の講師として来てくださった「CANAAN(カナン) 」のYUTOさん(@canaan_yuto1106)が気になります。デザインも勿論ですが、抜きっぱなしのブロンドが一番好きで自分も通って染めてもらっているので、毎回勉強ですね。

学生C:私もカラー技術をチェックしていて、特にカラーリングに特化しているサロン「iro.(イロ)」が気になって、実際に足も運びました。もともと私は黒染めをしていたうえに9回のブリーチ歴があります。それをインスタで見た通りの綺麗なハイトーンにしてくれました。

学生D:私はショートカットとかボブが好きなので、GARDEN(ガーデン)のカットスタイルが結構好きです。カラーで言えばブラウンカラーもやっぱり透明感があるので、気になっています。講師に来ていただいた後にも、お店に行ってカットもしてもらいました。

大山さん:みなさんインスタグラムで好きなデザインを見つけた場合「このサロンに行ってみたい」と思うのか、それとも「このスタイリストさんがいい」のか、どちらが多いですか?

学生B:お店より人を選んでいるかも。予約ポータルサイトだと、お店を探すことがメインになってしまうので。

学生C:わたしもインスタで気になるスタイルを検索して、「このスタイル良いな」と感じた後にその人のアカウントをチェックしていきます。「このカラーが得意」「このスタイルにしてほしい」と思える人を最終的に見つけて、予約までたどり着くことが多い気がします。

スタイルやデザインはインスタグラムやTikTokをチェック。

hairstudy:やりたいカラーやスタイルはどこで見つけることが一番多いですか?

学生A:参考画像になりやすいのでインスタグラムが一番多いと思います。個人のアカウントであればその方の作品しか載っていないので、プロフィールをみて「顔周りのカットが得意」とか、一つ一つの投稿を見て得意なデザインを判断しています。

学生B:私もインスタグラムです。スタイルやカラーをハッシュタグで調べて選ぶという頻度は高いと思います。直接予約ができるので、気になるスタイルを見つけて「やりたい」と思ったら、その人のアカウントから直接DMで予約しちゃうことが多いです。

学生C:あとは、TikTokも。短編動画でbeforeとAfterがでるので、手軽で・・・1つのTikTok動画をみると関連表示される仕組みで、いつのまにか次々と見ているかも。美容師のTikTokerも増えてきているんじゃないかな、とは思います。

大山さん:面白いアカウントやよく見る動画はありますか?

学生A:あります!「カラーのbefore/After」「こんな風にデザインを作りますよ」という動画をよく見ます。あとは、耳に留まるような音源を使いながら成功までの流れを載せるとか。裏事情とかを話す動画もつい見てしまいます。

学生D:TikTokも多いけど、私の場合はインスタで同じように動画を見ます。動画でわかりやすいのはリールが多い印象です。ストーリーはあんまり見ないですね。私たちの学校の授業では、セルフブランディングやスマホでの作品撮りを学ぶこともあり・・・私自身もインスタに時々作品撮りをして発信しています。着付けだったりヘアスタイリングを友人をモデルに、iPhoneで動画撮影します。

大山さん:今から発信してるとは・・・素敵ですね!就職のためですか、それともセルフブランディングのためですか?

学生D:趣味もあるけれど、今後の就職のためと自分のためにやり始めて、これまで続けています。あとは、学校の着付け講習がコロナの関係でできていないので・・・将来自分は成人式のヘアメイクや着付をやってみたいなと考えているので、今できることを楽しみながらしています。

美容学生が考えるトレンドスタイルとは

hairstudy:いまの美容学生の間や、周りの友人間ではどういったスタイルがトレンドですか?

学生D:私も今しているんですけど、フェイスフレーミングカラーをしている人は多いと思います。

学生A:周りに多いね。レイヤーカットも多いなって思います。どちらも発祥は韓国じゃない?顔周りのおくれ毛を作って、結んだ時にでるような顔周りのカットを工夫したり、ヘアアイロンを使ったアレンジだったり巻き方だったり、「韓国風」はずっと流行っている印象です。

学生B:最近だと、もはや「韓国風スタイル」はやるのが当たり前みたいな、だんだん普通になってきている印象もあります。カラーで言えばデザインカラーがとにかく流行っている、とか。ブロンドベースに明るめカラーをしている人が多いのでは。

大山さん:「ブロンド」とか、リタッチ幅を残して毛先のカラーで「ブリーチもしているけれど自然」みたいなカラーを見かけますが、どうですか?

学生A:確かに!ブロンドだったりハイトーンも多いけど、少しずつ「抜きっぱなし」も流行っているんじゃないかな?

学生C:「ルーツカラー」のようなリタッチ部分を重く見せるようなカラーは少しずつ増えてきてきている印象はあります。伸ばしてても変じゃない、むしろカワイイっていうのは有難いですね(笑)

学生B:ブリーチでぬくだけのブロンドで、そのあとカラーも何もしないのも流行りかも。私がブロンドカラー好き、ということもあるのかな?そう考えると、美容学生ってあまり流行りの事はしないという印象もあります。自分のすきなものを好きなままに表現したり・・・。意思が強い人が多いのかな。

進化し続けるトレンドスタイル、韓国風の次は?

大山さん:これは美容学生のみんなに聞きたいのですが、そもそもヘアトレンドってどこから生まれると思いますか?

学生B:「だれかの真似をしたい」がトレンドの始まりじゃないですかね。有名人がやっている髪形がかわいい、こんな風にしたい、みたいな。最近ではTikTokerとか、Youtuberが流行りを作っていくのかなと。自分のファッションブランドやコスメ系のブランドを作る人が多いし。インフルエンサーのファッションやスタイルがトレンドにも直結している気がします。

学生D:逆に日本の有名人が、何かやって流行るっていうのはそんなに無い気がします。例えば日本人の女優さんはそんなにハイトーンカラーはやらないじゃないですか。日本の美といえば、可愛いよりも美しい黒髪とかオトナ系が多い、そんな感じ。

学生C:フェイスフレーミングカラーって、そもそも最初はメンズYoutuberがしていた気がします。カラーの流行と掛け合わさって前髪のインナーカラーが流行って、今は逆が流行っててローライトが流行っていって・・・「韓国風」で流行り始めたデザインから、じわじわとトレンドが進化して新たなトレンドが生まれていくのでは。

hairstudy:ここ数年よく耳にする「韓国風」や「デザインカラー」は今後どうなっていくと思いますか?

大山さん:続くのではないでしょうか。「ハイトーンカラー」でも「韓国風カラー」「ブリーチオンカラー」「ダブルカラー」と言い替えがありますよね。このトレンド自体は、ステイホームを余儀なくされた2020年ぐらいから急激に増え始めた印象です。数値で言えば、ブリーチ剤の使用量も2020年あたりからどんと増えました。一番ここに影響があったんだろうなと予想できるのは、それこそ韓国ブーム。

学生A:K-POPのアイドルでホワイトベースじゃないとできないような派手なカラーをする人が多くなりましたよね。大手コーヒーチェーン店でもルールの変更がありドレスコードも髪色も自由になったから、カラーへの抵抗はより少なくなっているのかな?

学生D:イヤリングカラーで、普段は結んでしまって隠しながら仕事しているという話も聞きます。休日はおしゃれしたいけど、隠せる程度のカラーをするというのは見たことあります。

学生B:確かに派手目な髪色だと、バイト探すの大変だもんね。学生でもアルバイトの規則で自由にカラーできない人も多いと思います。だけど、みんなこの時期に高校卒業して3-4月になると、こぞってブリーチするよね。そういう季節ごとの流行りは消えないのかなとは思います。

大山さん:あの当時はやっていたのは、ユニコーンカラーとかよりももっとアニメキャラ系の原色で「鬼滅カラー」といういう言葉があったくらい。これがどんどん市民権を得て今、みたいな印象です。どうでしょうか?

学生C:だけど、いまはどちらかというと、原色よりも淡い色に変わっていて「ニュアンス系」が多い印象。茶色もベージュとか多くなってきた印象もあります。

学生D:美容学生だからカラーが周りで流行っているだけで、全体でみたらデザインカラーしている人は少ないかも。ハイトーンを続ける人は限られると思います。日本人特有の「かわいい」と「美しい」どちらもできるのは黒髪だったり、ブリーチなしのブラウン系。色味が逆に落ち着いて、ミルクティベージュ系がまたくるのかな。

大山さん:そうですね、カラーにもいろんなデザインパターンが増えてきて、ブリーチが好きという人は長い間飽きず続けているイメージです。さらに言えば「ブリーチオンカラー」、「ブリーチを使わないでベージュ系にする 」の二極化。いくつものヘアサロンさんのお話を聞く中では、この2つに別れてきているような印象を受けますね。

カラーメーカーが考える今後の課題

hairstudy:THROWは美容師さんの悩みとお客様の悩みを同時に解決する商品と伺ったのですが、ブランドや開発背景について教えてください。

大山さん:まず、美容師の監修がマストです。THROWはairさんBelleさんに全て監修いただきました。今年で6周年を迎えるニュアンスヘアカラーブランド「THROW」はサロン現場で本当に求めるアッシュが存在していなかった事から、「究極の外国人風アッシュ」の開発を追求しました。

THROWは『美容師さんが抱えている課題』をはじめ、なかなか超えられない壁をクリアし続けていくというのが、ブランドのアイデンティティにあります。メーカー都合で作るものはあくまでリサーチしたデータの話で、本当のリアルな美容師さんが悩んでいる事かどうかは想像の範囲内。だからこそ、美容師さんに作ってもらわないと本当のほしいものにはならないと考えています。

沢山ある色数も、全色カラーリストさんに監修してもらい、テストだけでもトータル1000人以上は染めていて、サンプルを作ってテストして・・・の繰り返し。美容師さんが抱えている課題を解決するために生まれました。

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hairstudy:美容業界が抱える今後の課題はなんだと思いますか?

大山さん:特に課題と捉えているのは「今」と「未来」の視点で2つあります。

まずは、「今」ですが、皆さんが大好きなハイトーンカラーについてです。実は黒髪を染めるよりも、ハイトーンのレシピの考え方は複雑で難しくて、これだけ流行っているがゆえに美容師さんを悩ませているポイントになってしまっています。なので、1本で狙った色を叶えるハイトーンに特化した「SHEER(シアー)」を開発しました。

それと、「未来」についてですが、いまは2022年。この先2030年とか、今日参加いただいたみなさんがスタイリストになり、店長になるころ、日本の美容業界における美容師の人材は減っていく傾向があります。『ワンオペ』が当たり前の時代を迎えるのではないでしょうか。

「極端に大きなブランドサロン・大型店舗」か「4~5人でまわす個人店」に分かれてきていて、アシスタントがいない時代がいつかくるようになってしまう。スタイリストにアシスタントがヘルプをしながら2人で塗ることが当たり前の今から、一人で最初から最後まで仕上げるのが当たり前になっているような状況が伺えます。

そこで、THROWは将来の課題に備えて、ファッションカラー・コンフォートカラー(白髪染め)も、たった10分で思いのままのカラーを叶える「ONE(ワン)」を開発しました。「SHEER」と「ONE」2シリーズで「今」と「未来」両方の課題をクリアできるカラー剤を美容師さんに届けたいと思っています。

学生C:「時短」ということは、放置時間が短いっていうことですか?一日美容室にいる時とかよくありますし。しかも人が少なくて、その人が何人もお客さんを持っていると、どうしても時間がね・・・。待ち時間もなくなるから嬉しい。

大山さん:そうですね、放置時間が短く済みます。今までにも「時短カラー」はありますが、ほとんどが白髪染め用でした。THROWは、もっと多くの世代に対して、色にも時間にもこだわれるよう「ファッションカラーの時短」を実現しました。

学生B:1本で狙った色を叶えるハイトーンに特化した「SHEER」のカラー剤も使ってみたいです!1本で満足のいくカラーが表現できるのは、絶対ありがたいですよね。カラー剤を扱うのは美容師さんだから。正直なところ、授業でカラー剤を使う頻度はそんなに多くないのですが、そういった美容師の悩みに応えてくれるカラー剤が今後増えていったら嬉しいですね。

未来の美容師、美容学生へ伝えたいこと

hairstudy:皆さんが将来働いてみたいサロンのイメージはありますか?

学生D:私は、将来もハイトーンをやっていきたいので、原宿~渋谷で働きたいです。最近はSOL JINGUMAE(ソル ジングウマエ) さん、XENA(ジーナ オモテサンドウ)さんのデザインカラーをチェックして見ています。スタイルを見て、あとはお店の雰囲気とかも気になります。

学生A・B:「何が好き」「これをずっとやりたい」を授業内だけでみつけるのは難しいです。

学生D:まだ全く決まってないですけど、いろんなことをやりたいです。成人式の着付から、ヘアメイクまで網羅してやってみたいので、なんでもやれるサロンで働いてみたいかなと思っています。

学生C:私は、学校でサロン経営学という授業を受けていて・・・忙しい女性をターゲットしたときに「時短できる」「その人に合うカラー剤」など、トータルで美しくなれるような自分のお店を持ってみたいです。

hairstudy:最後に、学生の皆さんへメッセージをお願いします。

大山さん:将来の美容業界は、美容師人口がどんどん減ってきて、若い人が少なくなっているので、日本全体的に働き手が少なくなっていくのではないでしょうか。

「ロボットが働く」「外国人労働者が増える」「フリーランスで働く」「訪問美容が増える」「海外で働く」などの働き方の変化が、理美容業界でもどんどん進んでいくと思います。これから美容師になる皆さんに今と変わらず大切してもらいたい事は、お客様を第一とするホスピタリティといった部分です。

技術は磨き続けて、顧客をつけるべき。お客様から見たら、ここが普通の美容室なのかフリーランスの美容室なのかなかなか判別がわからないです。しっかりお客様をつかんでいる人は、自分のSNSフォロワーを含めて、顧客やファンが多いと思います。

また、個人的には、とにかく沢山のカラー剤や商品を試してみた方が、いろいろ勉強になり本当に真摯にお客様の理想を叶えることに繋がるのではと思います。自分が好きなカラーや技術を極めて発信をして、それを好きって言ってもらえる方をお客様にできたら理想だと思います。

学生(全員):はい!!!将来が楽しみです。

協力

池袋にある美容専門学校「東京総合美容専門学校(厚生労働大臣指定校・学校法人佐々木学園)」。美容師免許の取得を目指す「美容科」とエステ、メイク、ネイル、ファッションを専門的に学ぶ「トータルビューティー科」などがあり、美容サロンを中心に、ネイルサロン、エステサロン、ヘアメイク事務所や化粧品販売会社などに毎年高い就職実績があります。原宿・青山・表参道にある有名店の「プロ」が教えてくれるコース別授業が人気で、『プロ』から学び『プロ』になるためのノウハウを学ぶことができます。(https://www.tsbs.jp/)

ヘアコスメブランド「Loretta(ロレッタ) 」やニュアンスヘアカラーブランド「THROW(スロウ https://www.b-ex.inc/throw/) 」で知られるヘアケアの総合メーカー。1975年の創業以来、美容師とお客様に寄り添った製品提供を目指し、美容室向け専売品及び、一般市場向け製品を製造・販売。「人生に、新しい美の体験を」という新たな理念のもと、2021年3月に旧社名である「株式会社ビューティーエクスペリエンス」から「株式会社b-ex」へ社名を変更。昨年、「グリーン革命(よりよい未来のために世界を変えること) 」をミッションに掲げるO’right社との業務資本提携を機にSDGsを経営の柱の一つに位置づけました。そして今年、SDGsの明確な方針を策定し、日本における「グリーン革命」推進のため、弊社の強力なパートナーであるサロンを起点に、ゼロカーボン社会を目指す「グリーンプロジェクト」を始動。その他WWF(世界自然保護基金)のEARTH HOUR 2022に賛同する等、持続可能な社会の実現に向けて邁進しています。(https://www.b-ex.inc/)

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