長さを変えずに印象を変える!レイヤーカットの基礎テクニックとは?
2021年のトレンドヘアスタイルとして「ウルフカット」や「くびれヘア」というワードが話題となりました。これらのスタイルは、シンプルだけども可愛くなれるカットとして人気のスタイルで、技術的にはいわゆるレイヤーカットがポイントとなります。
レイヤーカットといえば、スタイリストとしての基礎技術の1つです。一見、段を入れて動きを出すというシンプルで基本的なカットではありますが、スタイリストが忘れがちになってしまうポイントも多く、カットの際には注意が必要です。
本動画では、表参道にある「Violet(バイオレット)」の代表前原 穂高さんによる「レイヤーカット」について確認していきます。ポイントをしっかりと理解することで、どんな骨格のお客様にも似合わせが可能なカット技術と言えるでしょう。トレンドでもある「くびれヘア」にも直結する技術ですので、ぜひ動画でチェックしてみてください。
目次
講師:前原 穂高さん(Violet 代表・スタイリスト)
表参道にあるヘアサロン「Violet(バイオレット)」代表の前原 穂高さんの作るスタイルはどれも可愛く、絶対に外さないスタイルとして今日まで注目を集めています。
元美容室AFLOATのトップスタイリスト・幹部・デザイニングディレクターとして12年間勤めたのち、2015年春に表参道にて独立。退社当時では売上1,200万/月位の記録を作りました。現在は、名古屋、横浜に3店舗を展開中の「Violet(バイオレット)」の代表取締役を務めています。
インスタグラムのフォロワー3.6万人。「スッキリ」等TV出演し、雑誌にも多数掲載(ar、美的、BAILA、ViVi…)されている日本美容界の最旬ヘアトレンドを牽引する美容師の一人です。
似合わせレイヤーカットの考え方
<こんなことが学べます>
・アウトラインの取り方・考え方
・内側の毛量調整
・目の粗いハサミと手ぐしでの質感調整
アウトラインの取り方・考え方
人間の骨格は、綺麗に左右対称になっているわけではないため、左右で髪の長さが変わってきます。
また、カットの際の初歩的なミスとして「スタイリストの利き手側のカットに意識が集中しすぎる」という傾向があります。結果、利き手と逆サイドのカットへの意識が弱まり、左右のバランスが整わないということも。
アウトラインは、ヘアスタイルの基礎となる部分です。ひじの角度をしっかりと保ち、左右のバランスを意識してカットしていきましょう。
レイヤーを入れる場所や角度によって髪の毛の動きに差が出てきますので、しっかりと仕上がりをイメージします。
髪の毛を結んだ際に毛束からパラパラと短い髪の毛が出てきてしまうこともありますので、カットする前にお客様のライフスタイルなどをカウンセリングで確認することも重要です。
内側の毛量調整
毛量調整をする際は、表面の毛を分けてスライスをバックサイドまで取ります。
その後は肩より前に落とした状態でミドルセクションからカットしていきましょう。
この時のハサミの入れ方も重要で、例えば「内巻きにスタイリングしやすくする」ということであれば、ハサミを前下がりに入れることを意識します。
また、前髪のサイドとのつながりに厚みがある場合、もみあげ部やこめかみ部の厚みもしっかりとってサイドとのつながりを作ります。
目の粗いハサミと手ぐしでの質感調整
ドライカットの質感調整では、セニングの角度がとても重要です。セニングの入れ方・位置を意識することで、くせ毛でもまとまるレイヤーを演出できます。
最後の微調整は、手櫛で確認していきます。
この時に何度も指で触り、毛束がたまってしまう部分を中心に目の粗いはさみでセニングして整えていきます。
毛束を取りすぎるとスカスカしてしまうので注意しましょう。
まとめ
レイヤースタイルの基礎テクニックを確実にものにすることで、お客様に提案できるスタイルの幅が一気に広がります。
お客様のニーズはもちろん、似合わせる技術というのはスタイリストとして必須の技術と言っても過言ではないでしょう。
本編では、繋がらないレイヤーでも動きがでる為の考え方やラインを意識した全体のシルエットなどにも触れていきます。基礎テクニックを今一度確認し、今後のサロンワークにぜひ活かしてください。