全ての美容師へ！パターンから広げて考える、オーダーが多いデザイン解説【ベーシックカット】
ベーシックテクニックとはすべてのヘアスタイルに繋がる基本的な考え方や切り方。トレンドが変化しても大きくは変わらず、スピーディーに正確にヘアスタイルを作りやすくするために必要な基礎スキルです。
スタイリストとして日々サロンワークをしているけど、”なんとなく”でカットしている…。
スタイルを提案したり作れなくはないが、いつもどこか不安な気持ちがある…。
後輩に教えたいけれど、自分自身があいまいだから、うまく教えられない…。
ウィッグを切って技術向上に時間を割いたり、カットの復習やトレーニングを自分でしようと思っても、後回しになってしまうことってありますよね。
そこで今回は、「感覚」「センス」で片づけられてきた部分を完全に言語化しながら、スタイルから学ぶベーシックとは異なる『パターンから広げて考えるベーシックテクニック』を計5本の動画で解説しました。
スタイリストデビューまでに自信をつけたいアシスタントやジュニアスタイリストから、ウィッグカットのバリエーションを増やしたいスタイリスト、カットを教える立場になった教育担当者など、予習復習におすすめの動画です。
目次
パターンから広げて考える応用カットを学ぶ
前後のセクショニングで作るウルフマッシュボブ
この動画ではフロントとバックをつながないベーシックテクニックをどのように応用していくかを学ぶことができます。日本人特有の髪質を活かした『切りっぱなしボブ』はただ重ために切るのではなく、根本付近から入れるセニング使いが重要です。
＜こんなことが学べます＞
・きれいなマッシュラインを作るシェービングとスライドカット、顔周りのデザインについて
・ウルフ感を引き出すフロントのセクショニングとレイヤーの角度調整
・外国人風の質感を出す為の毛量調整とセニングテクニック、毛先の質感調整について
上下の2ブロックで作るハンサムショート
今回のデザインは、まるで海外少年のようなハンサムショート。日常のサロンワークでメンズカットに多いツーブロックカットを応用して、男女どちらにも好まれるベーシックデザインを学ぶことができます。
＜こんなことが学べます＞
・骨格や仕上がりのデザインに合わせたセクショニングの位置、2ブロックの取り方
・仕上がりをシャープに見せ、骨格をキレイに見せる顔周り、耳まわりの処理
・外国人をブラントに切った様な質感にするセニング処理、毛先の質感調整について
乾かすだけで決まる、シンプルな前下がりボブ
ウェットカットの時点で十分に骨格・髪質を理解することで、ドライカットを時短に。家に帰っても決まる、乾かすだけで決まるベーシックなボブのカットテクニックをレクチャーしていただきました。
＜こんなことが学べます＞
・えり足をツーブロックでカットする事で乾かしてもアウトラインが崩れずにキレイにまとまる。簡単でキレイなアウトラインの作り方。
・シンプルなワンレングスボブだけど、耳回り（耳後ろ）をしっかり軽くする事でメリハリとあか抜ける雰囲気の作り方。
・間引くようにセニングでカットする事で毛先のブラント感は残す、毛束に透け感や空気感の出す方法。
360度どこから見ても美しいグラデーションボブ
前下がり前上がりをうまく活用して、360度どこから見ても美しい万能なグラデーションボブの作り方をレクチャーしていただきました。
＜こんなことが学べます＞
・サイドを前下がりバックを前上がりにする事で、輪郭をカバーしてメリハリを、後頭部に女性らしさを表現する
・ウィッグの鼻先から後頭部のウェイトポイントの高さを水平に、最も奥行を感じられるレングス・ウェイト設定
・ネープの形をタイトに且つ柔らかく、後頭部に丸みを残して襟足とのコントラストを最大限出す、首を長く細く見せる方法。
オフィスカジュアルに似合う、お洒落なマッシュショート
＜こんなことが学べます＞
・アンダーセクションにしっかりとフラットにレイヤーを入れてタイトに魅せる、マニッシュ且つカッコいいツーブロックショート
・毛流れに対して持ちがよく、少し個性的な雰囲気を出しやすい前買い、顔周りのカット
・セルフスタイリングでも形がきまりやすい。レイヤー部分はベースカットと毛量共にしっかり軽く、マッシュボブ部分は重めに。
1973年生まれ。早見芸術学園卒。
地元神奈川県で3年サロン勤務、その後ロンドンへ留学。帰国後、表参道PHASE入社。
サロンワークはもちろん、一般誌・業界誌の撮影、ヘアショー・セミナー活躍。20年勤務の後、独立。2016年、高円寺『風と雲の美容室』をオープン。現在は予約の取りづらいサロンへと成長し、多忙の日々を送っている。
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